スイカやイチゴは野菜なのそれとも果物なのと子供から訊かれたり、 食卓の話題になったりしませんか?
つねづね疑問に思っていたので調べてみました。
スイカは野菜?果物? 野菜と果物の違いとは・・
そもそも野菜と果物の違いはなんでしょう。 辞書・事典で調べてみました。 様々な定義がありますが集約すると次のようになります。
■野菜 「畑に栽培している(副)食用に供する草本」が一般的な説明です。
「野に生じて食用となる草本」も含めているものもありますが、 こちらは山菜と呼ぶのが普通です。
キーワードは 栽培・食用・草本です。
■果物 「木や草につく果実で、食べられるもの」が一般的な説明です。
「狭義には木に生る果実をいうが、広義には草本性植物のパイナップルやメロンも含める。」というような説明をしている辞書もあります。 また、くだものの「く」は木で木になるもの意だそうです。
キーワードは 果実・食用・木本です。
そこでスイカですが草本なので、園芸上は野菜ですが、実が食用に供されることから広義では果物にふくまれます。 農林水産省の分類では果実的野菜と苦しい分類をしてます。
余談ですが、 野菜の種類はごく局地的に利用されているものを別にして、世界全体で200~300程度とそんなに多くありません。
ところが日本では1年を通じて約150種の野菜が食べられています。
これは、ヨーロッパでもっとも野菜の種類の多いフランスの約100種、ドイツの約80種、さらにアメリカの約95種に比べると、飛び抜けて多く、世界一の野菜の種類をもっています。 和食、洋食、中華と食生活に開放的なことがその理由です。
誇るべき日本文化ですね。
スイカって野菜なの果物なのとお子様から訊かれたら、、、
もともとは野菜なんだけど、美味しいから果物の仲間にも入れてもらえてるのとでも答えるしかないかもしれません。
スイカで自由研究!?絶対に失敗しないおすすめ自由研究
夏の果物の代表、そんなスイカを題材にした夏休みの自由研究なんかどうでしょう。
例えば少し長期になりますが、 スイカの種を植えてみてその観察記録などは面白そうですよ。 スイカの種は長命で嫌光性なので適当に土に深く埋めても大丈夫です。
やり方ですが、
・食べ残しのスイカの種を一日水に浸けておきます。
・その種をポットもしくはプランターに何粒か埋めて発芽するのを待ちます。 簡単ですね。 スイカが発芽する適温が25~30度なので夏向きといえます。 ただ、本来の種蒔き期ではないので立派な実を成らせるのは無理です。 花が咲くことを確認するだけでも自由研究では十分ですね。
ある人の観察日記では
8/6に種を植えて、8/19に芽が出たとのことです。
花が咲いたのが9/22、受粉させたところちっちゃな実もついたそうです。 すごいですね。
または、単純に 「スイカの品種」 「おいしいスイカの見分け方」などをテーマとして、 図書館やお店で調査というのもありです。 お子さんに自分で調べさせ、 「お店の人においしいスイカの見分け方をきいたので、来年の夏が楽しみです。」とか、自分の言葉で素直に書くとそれだけでいい研究になります。
高学年なら、スイカの生産地を品種ごとに地図で示したり、 地域ごとの生産量をグラフにするなど、いろいろなまとめ方もできます。
実は凄い?スイカの栄養と効果について
スイカなんか栄養がなく水分だけじゃないかなどと悪口を言われていますが、 本当のところは結構すごいんです。
確かに90%以上が水分なんですが、 水分は、体を冷やすので日射病の予防や解熱などに大きな効果があります。 栄養素としては、 果肉や種子に含まれるカリウムは疲労回復ならびに利尿作用があるため、夏バテに効果があるとされています。 シトルリン、カリウム、リコピン、βカロテンなど含まれていることが分かってきました。
シトルリンは利尿作用やむくみ防止。
カリウムは高血圧や動脈硬化の防止
最近人気のリコピンはトマトよりたくさん入っています。
リコピンはアンチエイジングや脂肪燃焼、呼吸器系の免疫力向上にも効くといわれています。
βカロテンは老化やガン予防とともに抗酸化性が高く、 シミの原因になる余分な活性酸素を除去するはたらきがあります。 このあたり特に女性はうれしくないですか。
まとめ
夏の風物詩といえば、やはりスイカ。
近年、出荷量が減ってきているようですが、 栄養効果も高く手軽に取れる果物としてもっと見直したいものです。
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