鯛はいいわね、どう料理してもおいしくできちゃう。
そうだわ、久しぶりに鯛一本頼んで、料理しようかしら。
２，３人で食べるとして、１キロくらいでいいかな。
鯛の骨は硬いから、ウロコひく時気を付けないと手怪我しちゃうし、頭なんか私には半分に割ったりできないのよね。
それでも大丈夫よ、細かいことは気にしなくても何とかなるわよ。
という訳で、悪戦苦闘しながら三枚に下ろすでしょ。
献立はまず刺身、今回は皮つきで作ってみようかな。
皮面をあぶっておいしそうな焦げ目をつけるわ、ポン酢にちょっとゴマ油を入れたタレでいただきましょ。
千切りの野菜を付け合せれば、和風カルパッチョかしらね。
次は素揚げね、一口大の大きさに切って片栗粉をまぶして、さっと揚げるわ。
ついでにナスとレンコンの輪切りも揚げちゃおうかしらね。
しし唐や山芋もよさそう、これには塩 レモンがいいかしらね。
そしてゴボウと一緒に炊いた、あら煮が食べたいわ。
あっ、でも１キロくらいの鯛になると頭が割れないから、しょうがない潮汁にしちゃいましょう。
これは生臭いといやなのよね。
頭は血が残らないようよく洗っておくわ、中骨と一緒に軽く塩を振っておくでしょ。
そしたら網でよく焼いてしまうの、この方が熱湯で洗うより生臭くないような気がするわ。
真っ黒になるのは困るけど、ある程度の焦げ目は香ばしさも加わっていい感じよ。
昆布を入れ水を張っておいた鍋に火をつけ、沸いてきたところに鯛を入れ、酒をたっぷり注いで早めに頭と骨は取り出してしまうわ。
塩味を調えて、醤油をほんの少し垂らし、残っている鯛を切り身にしてお吸い物 に入れてしまいましょ。
小口切りの長ネギをトッピングして、完成よ。
しましまちゃん鯛たのむわよ、いつもお願いしてる富山県氷見のYさんよ。
氷見は魚の種類も多いし、おいしいのよね。
いろいろ相談にも乗ってくれるし、安心してたのめるわ。
ヨシ！じゃあお友達よんで鯛パーティよ、あらあんたも参加したいの。
おとなしく座ってるんならいいけど、ちゃんとできるのかしらね。
なんたってあんたは、鯛には目がないからね。
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